【F−yolo精神でやってきたvol.13】三婆婆孫会

突然のお花の贈り物と、優しい友のお見舞いのおかげで、

私のベット周辺だけ異常な可愛さを解き放つ。

そんな病室を通る度に「若いって素敵ね。」と声かけしてくれるご老人たち。

着実にお年寄りの心を掴んで行った私は、遂におばあちゃんたちの仲間入りを果たす。

 

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ところで、病院の患者にも上下関係があることはみなさんご存知だろうか。

入院歴が長い方が先輩。重症患者の方が立場が上。

トイレの空いている時間や隣の病室の患者の状況、

お見舞いでラウンジの込み合う時間や、看護師の評価まで、事細かに把握しているのだ。

 

私の所属する305室は、患者界のドン、おばこがいた。

おばこは、新入りの私に

「困った時は、なんでも聞きなさい。医者でも看護師でも私がなんでも言ってやるから」

と心強い声かけをしてくれた。。

無事、おばこに認めてもらった私は

305室の3人のおばあちゃんと人生を語り合う仲間になった。

その名も「三婆婆孫会」。(おばこ命名)

毎晩消灯時間の20時から開催されるこの日課は、看護師の嫌うイベントである。

題材は旦那の育て方・子育ての仕方、健康についてなど幅広く、

言葉一つ一つからYOLOを感じずにはいられない。

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参考までに三婆婆孫会のタイムテーブルは以下記載。

20:00頃  歯磨き等眠る準備を終えて、ベットに集合。カーテンを解き放つ。

20:30頃  「そろそろ静かにしましょうね。」と看護師がやってくる。

・・・無視し、話し続けることさらに30分。

21:00頃  不機嫌気味の看護師がバタンと扉を閉める。

21:15頃  (私はそろそろ飽きてくる)

21:45頃  おばこが就寝前最後のトイレから帰室。

      三婆婆孫会は幕を閉める。

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寝る時にカーテン閉めるのは禁止。

三婆婆のだれかが夜中のトイレに目を冷ます度に、

「ちゃんと寝てる?」という丁寧な声かけをしてくれるおかげで

私は夜中に何度も何度も目を冷ます。

 

 

YOLO

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