突然のお花の贈り物と、優しい友のお見舞いのおかげで、
私のベット周辺だけ異常な可愛さを解き放つ。
そんな病室を通る度に「若いって素敵ね。」と声かけしてくれるご老人たち。
着実にお年寄りの心を掴んで行った私は、遂におばあちゃんたちの仲間入りを果たす。
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ところで、病院の患者にも上下関係があることはみなさんご存知だろうか。
入院歴が長い方が先輩。重症患者の方が立場が上。
トイレの空いている時間や隣の病室の患者の状況、
お見舞いでラウンジの込み合う時間や、看護師の評価まで、事細かに把握しているのだ。
私の所属する305室は、患者界のドン、おばこがいた。
おばこは、新入りの私に
「困った時は、なんでも聞きなさい。医者でも看護師でも私がなんでも言ってやるから」
と心強い声かけをしてくれた。。
無事、おばこに認めてもらった私は
305室の3人のおばあちゃんと人生を語り合う仲間になった。
その名も「三婆婆孫会」。(おばこ命名)
毎晩消灯時間の20時から開催されるこの日課は、看護師の嫌うイベントである。
題材は旦那の育て方・子育ての仕方、健康についてなど幅広く、
言葉一つ一つからYOLOを感じずにはいられない。
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参考までに三婆婆孫会のタイムテーブルは以下記載。
20:00頃 歯磨き等眠る準備を終えて、ベットに集合。カーテンを解き放つ。
20:30頃 「そろそろ静かにしましょうね。」と看護師がやってくる。
・・・無視し、話し続けることさらに30分。
21:00頃 不機嫌気味の看護師がバタンと扉を閉める。
21:15頃 (私はそろそろ飽きてくる)
21:45頃 おばこが就寝前最後のトイレから帰室。
三婆婆孫会は幕を閉める。
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寝る時にカーテン閉めるのは禁止。
三婆婆のだれかが夜中のトイレに目を冷ます度に、
「ちゃんと寝てる?」という丁寧な声かけをしてくれるおかげで
私は夜中に何度も何度も目を冷ます。
#YOLO
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