【Day6】学んだ仮眠法・ギャラップへ道のり/レンタカーアメリカ横断旅

灼熱の中のアンテロープキャニオンの観光が終わり時刻は15時。

急いで向かうべき目的地はなくなり、またマイペースな旅が始まった。

キャンプからの長距離運転、未だに抜けぬ時差ぼけ。

DAY6 中毒性のあるスタバ

「行けるところまでいってみる。」
どうにか気持ちを奮い立たせ、砂漠の道を突き進む。

このころ、スタバの看板を見ると安心するようになる。

綺麗なトイレがあって、店員さんが絶対に優しい。そして、何より変わらぬ味でコーヒーが提供される安定感は、旅の唯一の心の拠り所になっていく。

最初のうちはスタバのコーヒーは高いから1日1杯と制限していたが、6日目になると、1日3杯が平均となってくる。

しかし、今はアンテロープキャニオンの周辺の砂漠の中。
羊はたくさんいるが、スタバは探しても探しても見つからない。

 

それに気がついた途端、なんとも言えない孤独に襲われた。

そしてコーヒーが飲みたくして仕方なくなり、行きたくなかったはずのトイレに行きたくてたまらなくなる。

すっかり頭はスタバに支配され、カフェイン中毒、いやスタバ中毒になっていることに気がつく。

次のスタバまで約200km。

次なる目的地はスタバとなった。

 

DAY6 学んだ仮眠場所

スタバを目指して、アクセルを踏み続ける。

続く変わらぬ景色…

そして、いつの間にか寝ていた。
(気を失っていた、という方が正しいかもしれない)

夢でも運転しているし、現実でも運転しているから、もはや寝ているのか起きているのか自分でもわからない。

この旅行の8割は運転。

流石に危険を感じたので車を砂漠に止めて、死んだように寝た。

ふと気がつき目を覚ますとあたりはもう薄暗い。

2時間ほど車で気絶していたらしい。

しかし、この2時間の睡眠で大きな学びを得た。

道端に駐車すれば、寝れる。

これまで駐車場止めないと仮眠は取れない、という固定概念に囚われていたことに気がつく。

 

そしてこの学びを得た私は、トイレに行きたくなったらトイレに行かなくてはいけない、という概念も消え去った。
(あとは想像にお任せ。)

 

たっぷりととった睡眠。

もう一度アクセル全開で、進んで行けそうだ。

 

DAY6 辿り着いたGallupというまち、初めてのMOTEL

田舎道をそのまま走り続けること約200キロ。時刻は既に22時すぎていてあたりは電灯もなく、真っ暗。

そんな暗闇の中小さな光が灯るGalluo(ギャラップ)という街に辿り着いた。

煌々と輝くMotelの文字。

やっと見つけた泊まれる場所。

今日は、この街のMotelに泊まることにする。
Motel(モーテル)とは「motor(自動車)」×「hotel」の掛け合わせで、自動車で旅行人向けの人に部屋と駐車スペースがセットになっている。

アメリカで発達したMotelは、幹線道路沿いや高速道路わきなどの町の郊外にあって、サービスなどは一切ない、ただただ寝るだけを目的とした施設だ。

初めて泊まるMotel。
暗い街並み中にポツンと立っている建物に少し恐怖を覚えながら受付に向かう。

すると中から、瞳孔が明らかにやばい店員が不機嫌そうに出てきた。

チェックインしたい旨を伝え、鍵を受け取る。

値段は$45=(約5000円)と良心的だ。

明日車上荒らしにあうのでは、という不安がよぎり、車の荷物は全て出した。

部屋はベッドとトイレシャワーのみ。
悪くはない。

ただ、風が吹くと、扉がガタガタいう。

怖い…

 

昔の鉄鋼所の名残だろうか、
そう言えばこれまでの街とは雰囲気が違って明らかに嫌な雰囲気が漂っていた。

なんとなしにGallupの治安についてグーグル先生に聞いてみた。

すると、、、アメリカの危険な都市ワースト15位に躍り出ているではないか。

暴力犯罪件数が上位らしい。。。

 

車上荒らしをされるのではと、一旦車に全ての荷物を回収しにいく。

この街にアジアの女性は私だけなのではないだろうか。

車上荒らし云々の前に、暴力事件に巻き込まれないか。

そもそも明日の朝私は生きているのだろうか?

そんな恐怖に襲われながら、硬いベッドでうずくまりながら、ただただ夜明けを待つ6日目の夜であった。

#YOLO

 

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