【F−yolo精神でやってきたvol.14】むしり取った外出許可

以前の記事:【F−yolo精神でやってきたvol.12】三婆婆孫会

無事三婆婆孫会で病院生活に馴染んできた私だが、

三婆婆の入院中の当面の楽しみといえば、私の、卒業式である。

 

しかし、何を隠そう、問題児沙織に外出許可など出るわけがない。

医者・看護師からの信頼は0。安静にするわけがないということがばれている。

 

そんなこんなで、「卒業式・沙織脱出計画」を立ててくれる友達に恵まれた私だったが、卒業式の3日前。

突然、外出許可が出た。

 

何を隠そう、おばこ率いる「三婆婆」が私の外出許可をむしり取ってくれていたのだ。

「三婆婆孫会」のあと、卒業式に出れない悔しさで夜中泣いていた私に気がついていたお三婆婆は、

医者が通りかかる度に「一生に一度の卒業式にこの子はいけないの?」と言い続け、

遂に医者がおれた。。

 

みんな本当にありがとう。

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卒業式前日の三婆婆孫会では、三婆婆が祝福してくれた。

全員で卒業式のタイムスケジュールを念入りに確認し、明日は5時に起きて着付けに向かうと報告。

「朝早くに起こしてしまったら申し訳ございません。」と詫びを言い、早めに三婆婆孫会を幕を閉めた。

 

 

いよいよ迎えた当日。

4時からおばこが、カウントダウンしてくれる。

「あと1時間で5時よ。」

「あと30分で5時よ。」

私がベットから出た5時には、全員がすでに目を冷ましていた。

まだ消灯時間だというのに、全員が玄関まで私を見送りに来てくれ、祝福してくれる。(看護師はもはやなにも言ってこない。)

美容院に向かう道では三婆婆の優しさに、涙が止まらない。

 

YOLO

 

 

 

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