ジャパニーズホットケーキをうることになった私は、ナタリアと、研修を重ね、大判焼きに関しては問題なく作れるようになった。
1.オープン初日
「5個買ってくれた人には一個おまけしよう!」
・・・なんて相談しながら、着実に準備を重ね、ついに迎えた初日。
まずは大判焼きをフリーで配りまくることにした。
オージーに「ジャパニーズホットケーキ」という名の大判焼きを知ってもらうことが、初めの一歩。
(ナタリアの様に、大判焼きを食べたら嫌いになるだろうという、考えは一旦胸の奥にしまいこみ、)笑顔で接客。
フリーという言葉に飛びつくオージー。
初めて食べる大判焼き。
記念すべき1人目、案の定「oh….」と、大判焼きを口から出した。
ナタリアは大爆笑している。(いやいやあなたも吐いただろ。)もちろん私も笑いを堪えることが出来ない。
ボスだけが冷ややかな目で、「ジャパニーズホットケーキ」を見つめている。
こんなままじゃ売れない。。。
誰もがそう思った一日目。
2.思考錯誤
ナタリアと私は新しい大判焼きを作ることにした。
中身は、あずきだけでなく、チョコレート、クリームなど日本でもよくある物からコーンチーズなど。
そして、ナタリアは生地に着色料をつけ始めた。
イメージとしては、まかろん。
もちろん、一見可愛らしく、美味しそうに聞こえるが、中身はあんこなどで、味も全く違う。
カオス。
としか言いようがない。
ナタリアは「これ最高にかわいい〜〜」と写メをとっていたが、彼女は一度目の試食以降、2度と大判焼きを口にすることはなかった。
3.TV出演
そんな私のバイト先だが、実は、田舎町の一角にできた「おしゃれフードコート」として、注目を浴びていた。
そして、地元のTV局がきて、取材を受けることに。
私は、このTV番組で、「日本のプロがこの田舎に!」というようなことを謳われ、超ドヤ顔でにせもののマカロン大判焼きを商品説明。
ちなみに、制服はナタリア発案のこんなembarrassedな格好をしていた。
そして、TV放送の翌日。大行列。
TVの効果はオーストラリアも日本も共通のようだ。
#YOLO
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