サンアントニオを出て、ヒューストンへ向かうハイウェイの途中の夕日があまりにも綺麗だったので、夕日をバックに写真撮影しようと道の脇に車を停めた。
キャリーバックも車から下ろし、キャリーバックにゴープロをセット。
携帯とゴープロをBluetoothで繋いで、車のフロントに座ってポーズを決めて写真を撮影をし始める。
呑気に撮影会を楽しんでいると、足元から低い唸り声が聞こえる。
いつの間にか、どこからともなく現れた4匹の野犬に車を囲まれていた。
震える体のままとにかく車上によじ登り体育座りで動けなくなる。
飛びつかれたら、そのまま車に乗ってくるんじゃないかという位でかい。
(キャリーバックと同じくらいの野犬たちを初めはリアルに狼かと思った。)
とりあえず野犬4匹の気持ちを荒立たせぬよう、車の上で静かに待機し、犬たちの威嚇が少し収まったのを隙をみて、車から滑り落ち、後部座席から車に入り込んだ。
車内に干している洗濯物やの薪の数々を華麗にかわし、運転席に移動。
キャリーバック、ゴープロ、、そのほかの物も全て犬と共に放置したまま、車のアクセルを一気に踏み込み、とにかく逃げる。
身体中は汗だくで、夕日が綺麗だった辺りも、気がつけば真っ暗。
しばらくして、呼吸を整わせ、荷物回収のためにハイウェイを戻って同じ道を通る。
頭の中で、何度も最短速度での荷物回収のシュミレーションを繰り返す。
薄暗くなってきた中、慎重にさっきと同じ場所を見つけ出し、荷物の真隣に車を停め、想定通りに荷物をピックアップし、思い切りアクセルを踏む。
またどこからか、野犬が出てきたが、噛まれることなく、脱出できた。
「狂犬病で死ぬ人生はいやだ」、と初めて思った瞬間だった。
#YOLO
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